遠隔画像診断サービスによって、対応しているモダリティは異なります。また、どの検査画像の読影を依頼するかによって、読影料金も変わってきます。
ここでは、遠隔画像診断サービスに対応しているモダリティごとに、画像診断の違いを解説。サービス選びのポイントやそのモダリティに対応している遠隔画像診断サービスを紹介しているので、参考にしてみてください。
MRIでは、強力な磁場と電波によって身体の断層を撮影し、その画像を基に診断を行います。多くの撮像シーケンスがあるため、臨床医のオーダーがカギになります。撮影角度やスキャンの範囲も画像診断における重要なポイントです。
MRIに適している検査部位は、頭頚部、胸部、心臓、腹部、骨盤内臓器など。遠隔画像診断を利用する際は、その検査部位を専門領域とする医師が登録しているサービスを選択することで、より有用な読影結果を得られるでしょう。
X線検査の代表格。0.5mm間隔で断層を撮影できるため、精密検査、がん手術後の経過観察、原発巣の特定などの目的に適しています。
造影剤を使用する場合には、投与量に十分に注意しましょう。小児・乳幼児は成人と比較して細胞外液量の割合が高いため、体重あたりのヨード量が多く必要になる可能性もあります。
CT検査に適している部位は胸部や腹部。心臓、大動脈、肺、肝臓、腎臓などを得意領域とする医師に読影を依頼するのが理想です。
放射性薬剤を投与して、特殊な撮影装置で糖代謝の変化を画像化する核医学検査。CTやMRIが体の断層を撮影して臓器の形から異変を見つけるのに対し、PETは糖代謝をはじめとする細胞の機能から異常を発見するのが特徴。
腎臓や膀胱、脳や早期胃がんの発見を目的とする検査は、PETの特性上向いていません。
悪性腫瘍・リンパ腫の病期診断、病巣の特定に向いており、全身を一度に調べることが可能です。遠隔画像診断では、核医学を得意領域とする医師に依頼すると良いでしょう。
また、CTやMRIと組み合わせることで、より総合的で正確な画像診断につなげられます。
X線画像検査の一種で、X線フィルムではなく、デジタル技術による画像認識素子を使用して画像記録を行います。
X線画像検査の一種で、X線フィルムではなく、蛍光体結晶プレートをX線画像の記録に使用します。
重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会に所属する企業委託型の遠隔画像診断サービスを対象として調査を実施(※1)。遠隔画像診断サービス選びにおいて欠かせない「品質・信頼性」「セキュリティ」「対応時間」という3つのポイント別に、おすすめの遠隔画像診断サービス提供企業を紹介しています。
自社開発クラウドシステムによる医師不足による医療の現場をサポート。
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調査時期:2022年11月~12月時点/下記条件に沿って調査・選定
調査対象:一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(ATS)に所属する正会員55社のうち、公式HPにて遠隔画像診断サービスの詳細を確認できた27社(病院連携型を除く)
【選定条件】
(1)品質・信頼性:調査対象の中で、二次読影とレポートチェックを実施しており、登録読影医の個別情報(経験年数・資格・領域等)を唯一公開していたワイズ・リーディング
(2)セキュリティ:調査対象の中で、保健医療分野のプライバシーマーク(MEDIS)取得情報と、データセンターの多重拠点化情報(災害対策)を唯一確認できたセコム医療システム
(3)対応時間:調査対象の中で唯一、遠隔画像診断の依頼受付・当日返却を24時間・365日体制で実施している情報を確認できたドクターネット