PET(陽電子放出断層撮影)の画像診断に適している臓器と向かない臓器、PET遠隔画像診断サービスを選ぶ際のポイント、PET遠隔画像診断の読影料金などを紹介しています。
PETは、Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略称。臓器の形を確認するのではなく、糖代謝の変化から異常を発見したり、がんを可視化したりします。
検査時に放射能を含んだ薬剤を使用するため、核医学検査の一部に分類されます。他の放射線画像検査とは異なり、一度に全身を確認できるのが特徴です。
PET遠隔画像診断サービスは、一般的な「PET検査」に対応するものと、「PET-CT検査」に対応するものに分けられます。
PETの読影に対応しているのは、遠隔画像診断サービスの中でも一部。その中でも、一般的な「PET検査」に対応するものと、「PET-CT検査」に対応するものがあり、医療機関で使用しているモダリティに合ったサービスを選ぶ必要があります。
また、読影の品質やチェック体制、依頼できる時間帯や返却スピード、セキュリティレベルなど、医療機関によって重視すべきポイントは変わるため、優先順位を明確にしてからサービスを選ぶのがおすすめです。
当メディアではチェック体制・セキュリティ・時間帯という3つのポイント別に、おすすめの遠隔画像診断サービス3選を紹介しています。いずれもPETの遠隔読影に対応しているので、比較・検討の材料にしてみてください。
一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(ATS)に所属する正会員55社(※1)の中から、公式HPにて「PET」または「PET-CT」の読影に対応している旨を確認できた遠隔画像診断サービス提供会社を紹介しています(2022年11月30日時点の独自調査)。
放射線科領域の検査をメインとしており、PETの遠隔画像診断にも対応。
年額費用の異なる4つのプラン(Light/Basic/Pro/Enterprise)があり、PETの読影依頼に関してはEnterprise(別途見積もりプラン)となります。
また、PET検査の下位互換であるDWIBS検査の画像診断にも対応しています。
CT、MRI、PETのほか、CR、DR、RI、マンモグラフィ、CTコロノグラフィなどの読影メニューを用意。読影料金は要見積もりとなっています。
読影依頼は平日9時から18時まで受付しており、読影レポートは依頼から2営業日以内に返却。緊急読影を依頼する場合は、受付より2時間以内の返却となります。
PET/PET-CTの両方に対応しています。いずれも読影料金は要相談。PET-CTの場合は、PET読影料金にCT読影料金(1部位につき2,750円~3,300円(税込))が加算されます。
読影依頼の受付時間は平日9時から17時まで。読影レポートは翌営業日までに返却しています。また、時間外になりますが、夜間・土日の読影依頼の相談も可能です。
正式名称はエキスパートイメージングアンドインターベンショナルサポート。PET核医学認定医(※2※3)の宮川国久が副理事長を務めているNPO法人で、高い専門性が求められる領域の診断に特化しています。
PET-CTやDWIBSを始めとする特殊検査に対応しているほか、検査機器選定や撮像法の支援も実施。読影料金は要見積もりとなっています。
3Dワークステーションによる画像処理が必要な検査(PET-CT、大腸CT、冠動脈CT、心臓MRI)に対応。読影料金は要見積もりとなっています。
読影依頼は、月曜から土曜にかけて、9時から18時まで受付。PET-CTは緊急読影の対象外となっており、依頼日から3営業日以内のレポート返却を原則としています。
「医知悟LITE」を利用して遠隔画像診断を行っており、CT、MRI、PET、CR、DR、PET、RI、マンモグラフィ、US、RFなどの読影に対応しています。
読影料金は要見積もり。読影依頼は平日9時から17時まで受付しており、2営業日以内に読影レポートを返却しています。
2022年2月時点で約820名の放射線診断専門医が登録(※4)している遠隔画像診断サービス「Tele-RAD」の運営会社。CT、MRI、CR、DR、MMG、PET、RIなど、各種検査の画像診断に対応しています。
読影料金は要見積もり。平日9時から18時まで読影依頼を受付しており、オプションを利用すると24時間365日いつでも依頼することが可能です。
PET/PET-CT検査の読影に対応しており、2020年7月時点で9人のPET認定と契約している実績があります(※5)。
読影料金は要見積もりとなっており、通常は、読影依頼した翌営業日の18時までにレポートを返却。依頼受付完了後、3時間以内にレポートを返却する緊急読影にも対応しています。
PET-CTの読影に対応しており、読影料金はCT検査2件分の扱い。1件あたり6,600円(税込)にて対応しています。
依頼は平日9時から19時、土曜9時から17時にわたり受付。読影レポートは原則当日中に返却、夕方以降の依頼に関しては翌日の午前中までに返却しています。
重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会に所属する企業委託型の遠隔画像診断サービスを対象として調査を実施(※1)。遠隔画像診断サービス選びにおいて欠かせない「品質・信頼性」「セキュリティ」「対応時間」という3つのポイント別に、おすすめの遠隔画像診断サービス提供企業を紹介しています。
自社開発クラウドシステムによる医師不足による医療の現場をサポート。
急なご依頼にもカスタマーチームによる
安心のサポート体制
調査時期:2022年11月~12月時点/下記条件に沿って調査・選定
調査対象:一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(ATS)に所属する正会員55社のうち、公式HPにて遠隔画像診断サービスの詳細を確認できた27社(病院連携型を除く)
【選定条件】
(1)品質・信頼性:調査対象の中で、二次読影とレポートチェックを実施しており、登録読影医の個別情報(経験年数・資格・領域等)を唯一公開していたワイズ・リーディング
(2)セキュリティ:調査対象の中で、保健医療分野のプライバシーマーク(MEDIS)取得情報と、データセンターの多重拠点化情報(災害対策)を唯一確認できたセコム医療システム
(3)対応時間:調査対象の中で唯一、遠隔画像診断の依頼受付・当日返却を24時間・365日体制で実施している情報を確認できたドクターネット