乳がん検診の国際基準とされているマンモグラフィ検査にフォーカスを当て、読影・画像診断に関する情報を紹介しています。
乳がん患者数は1965年から2020年度にかけて年々増加し続けています。
乳がんの初期は全身症状がなく、分かりづらいもの。検診の診察に関しては、診断における精度の問題から視触診がなくなりました。そのため、マンモグラフィや乳腺エコーが選択肢として挙げられることが多くなっています。
乳がんは早期発見・治療により、9割が治癒する生存率の高いがんですが、発症のピークと言われる40代以上の検診受診率は約50%と少ないのが課題です。20代から30代に至っては、検診受診率が30%を下回る結果となっています。
マンモグラフィ検査の受診率、検査画像の読影精度次第で、乳がんを早期発見・治療できるか変わってくるのです。
検診でマンモグラフィ検査を実施していても、院内に専門医が複数名おらず、二次診断が困難な状況にある小・中規模の医療機関・健診施設は珍しくありません。
そのため、注目されているのが遠隔画像診断サービスの利用によるマンモグラフィの二次読影依頼です。
マンモグラフィ検査は、高濃度乳腺(テンスブレスト)を始め、判読困難な例がみられる所見が存在するため、読影医は技量と経験が求められます。専門性の観点から言えば、マンモグラフィに対応している遠隔画像診断サービスの中でも、マンモグラフィ読影認定医に読影を依頼できるサービスを選ぶのが理想です。
マンモグラフィ読影認定医とは、乳がん検診の精度を維持する目的で活動している「マンモグラフィ検診精度管理中央委員会」の認定制度。日本乳癌検診学会、日本乳癌学会、日本産婦人科学会、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会など、各学会から推薦された委員により構成されています。
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会が開催する講習会を受講し、認定試験をクリアした医師だけが「マンモグラフィ読影認定医」となる仕組み。試験評価はA~Dの4段階にランク付けされ、AまたはBの評価を受けた医師は「検診マンモグラフィ読影医師」もしくは「撮影診療放射線技師・医師」の認定を受けます。
重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会に所属する企業委託型の遠隔画像診断サービスを対象として調査を実施(※1)。遠隔画像診断サービス選びにおいて欠かせない「品質・信頼性」「セキュリティ」「対応時間」という3つのポイント別に、おすすめの遠隔画像診断サービス提供企業を紹介しています。
自社開発クラウドシステムによる医師不足による医療の現場をサポート。
急なご依頼にもカスタマーチームによる
安心のサポート体制
調査時期:2022年11月~12月時点/下記条件に沿って調査・選定
調査対象:一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(ATS)に所属する正会員55社のうち、公式HPにて遠隔画像診断サービスの詳細を確認できた27社(病院連携型を除く)
【選定条件】
(1)品質・信頼性:調査対象の中で、二次読影とレポートチェックを実施しており、登録読影医の個別情報(経験年数・資格・領域等)を唯一公開していたワイズ・リーディング
(2)セキュリティ:調査対象の中で、保健医療分野のプライバシーマーク(MEDIS)取得情報と、データセンターの多重拠点化情報(災害対策)を唯一確認できたセコム医療システム
(3)対応時間:調査対象の中で唯一、遠隔画像診断の依頼受付・当日返却を24時間・365日体制で実施している情報を確認できたドクターネット