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眼底の遠隔画像診断とは?

眼底の遠隔画像診断とは、眼底の画像を撮影し、そのデータを専門医が遠隔地で解析・診断する仕組みを指します。失明につながるリスクがある眼疾患を、従来よりも早期に発見できる可能性があり、適切な治療へつなげるために有用とされています。

ここでは、眼底の遠隔画像診断サービスを導入する際に役立つ情報として、診断方法や料金、診断によって発見できる眼疾患について解説します。

眼底の遠隔画像診断の方法と料金

眼底の遠隔画像診断の方法

代表的な方法には「OCT(光干渉断層計)」と「無散瞳型カメラ」の2種類があります。それぞれの特徴は次のとおりです。

OCTは網膜の微細な構造を観察できる点が特徴です。一方、無散瞳型カメラは比較的簡便に眼底を撮影できます。

眼底の遠隔画像診断の料金

眼底の遠隔画像診断サービスを利用する際のおおよその料金は次の通りです。(税不明)

OCTの方がやや安価な場合もありますが、いずれも1,000円前後で実施されることが多いです。

眼底の遠隔画像診断で分かる病気

緑内障

緑内障は失明につながる可能性がある眼疾患で、日本における失明原因の上位を占めています。視神経に障害が生じ、視野が狭くなったり失明に至ったりするのが特徴です。眼圧の上昇は発症リスク因子の一つとされています。視野異常があっても両目で補うため、日常生活では気づきにくく、自覚症状が乏しいことも少なくありません。そのため、眼底の遠隔画像診断や定期検査による早期発見が推奨されています。

黄斑部病変

黄斑部病変も眼底の遠隔画像診断で確認できる疾患の一つです。進行すると視力が低下し、視界の中央部分が見えにくくなる、視界がゆがむ、かすむといった症状が現れます。加齢性黄斑変性や中心性漿液性網脈絡膜症、黄斑円孔などの疾患につながることがあり、進行すると失明の危険性が高まります。視界に違和感があっても、放置すると重症化する恐れがあるため、早期の診断が重要です。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は糖尿病の合併症の一つで、新生血管からの出血や網膜はく離によって生じる疾患です。長期にわたり糖尿病を患っている場合に発症リスクが高まります。初期段階では自覚しにくく、症状が出る頃には進行しているケースも多く見られます。糖尿病網膜症は失明に至ることもあるため、早期発見と継続的な経過観察が重要です。

眼底の遠隔画像診断を検討しよう!

眼底の遠隔画像診断は、失明につながる恐れのある眼疾患を早期に発見するために有用です。自覚症状が乏しいまま進行することもあるため、遠隔画像診断サービスを活用することで早期発見と適切な対応につなげられます。

サービスを導入する際には、目的を明確にし、料金体系や連携体制を比較したうえで判断することが求められます。遠隔画像診断の基礎知識や有効性については、関連する学会や専門機関が公開している情報も参考にするとよいでしょう。

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