遠隔画像診断サービスの二重読影は、画像診断を2人の医師が読影・診断することです。
ここでは遠隔画像診断サービスの二重読影の特徴やメリット、サービスの事例を紹介します。
画像診断を2人以上の医師が読影・診断することを二重読影といいます。遠隔画像診断サービスの精度を高めるために、二重読影サービスを提供している会社は多く存在します。
では、実際にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
二重読影のメリットは、見落としや誤診が防げる点です。2人の医師がそれぞれ画像診断を行うため、1人の医師の判断だけで診断が行われることはありません。
画像診断は、医師によって着眼点が異なったり知識や経験が違ったりするため、同じ画像でもいろいろな意見が出てくるでしょう。あってはならないことですが、見落としや誤診があるかもしれません。
万が一、読影をした1人の医師が見落としていても、もう1人の医師が見つけられれば、見落としや誤診を防ぐことができます。
異なる視点からの診断によって、より精度の高い診断を提供することが期待されます。特に、がんの早期発見や微細な病変などの場合は、二重読影によって診断の精度が高まります。
異なる診断結果を出した場合は、意見を確認しあったり追加検査などを行い、最終的に診断を確定させるのが一般的です。より信頼性の高い結果が得られるので、診断精度が向上すると患者にとってより適した治療が選択しやすくなります。
エムネスでは、依頼を受ける病院が読影している画像に対して、再度読影をする方法で二重読影を提供しています。
受け入れる入院患者に内科疾患がある場合、院内での読影だけでは診断に不安があるため二重読影を行いたい。しかし読影件数が少ないため、放射線科の医師を雇うのが難しいという場合に対応しています。
参照元:エムネス公式HP(https://mnes-lookrec.com/case/17)
AIメディカルは、専門医の丁寧な読影が特徴です。ダブル読影にとどまらず、トリプル読影・総合判定にまで対応しています。
参照元:AIメディカル公式HP(https://aimedical.jp/)
EIISでは、一次読影医が読影した後、二次読影医による読影が可能です。一次読影を踏まえた、総体的な読影に対応しています。
また「ブラインドダブル読影」にも対応しているのが強みです。ブラインドダブル読影とは、1つの画像を2人の読影医が同時に読影することで、高い精度を保ちながらもスピーディーに返却します。
参照元:EIIS公式HP(https://eiis.or.jp/service/diagnostic/)
読影依頼の際は、シングル・ダブルを端末から選択できます。また、ダブル読影の場合は、2段階もしくはブラインドからの選択が可能です。
ダブル読影を選択する場合、診療科専門医のダブル読影なのか、それとも放射線診断専門医によるダブル読影なのかが選べるようになっており、状況や要望に合わせた柔軟な対応をしています。
参照元:DOCTER NET公式HP(https://dr-net.co.jp/service/teledoc/)
遠隔画像診断サービスは、より高い精度で読影ができることが強みです。しかし、1人の医師だけの判断では、見落としや誤診が発生するかもしれません。
二重読影であれば、見落としや誤診を防ぎ、より正確な診断が得られます。
遠隔画像診断サービスの二重読影の利用も検討しましょう。
重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会に所属する企業委託型の遠隔画像診断サービスを対象として調査を実施(※1)。遠隔画像診断サービス選びにおいて欠かせない「品質・信頼性」「セキュリティ」「対応時間」という3つのポイント別に、おすすめの遠隔画像診断サービス提供企業を紹介しています。
自社開発クラウドシステムによる医師不足による医療の現場をサポート。
急なご依頼にもカスタマーチームによる
安心のサポート体制
保健医療分野のPマーク取得企業(※2)
東西のデータセンターにて画像を保管
読影依頼・当日返却の要望に
24時間365日対応できる体制を構築
調査時期:2022年11月~12月時点/下記条件に沿って調査・選定
調査対象:一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(ATS)に所属する正会員55社のうち、公式HPにて遠隔画像診断サービスの詳細を確認できた27社(病院連携型を除く)
【選定条件】
(1)品質・信頼性:調査対象の中で、二次読影とレポートチェックを実施しており、登録読影医の個別情報(経験年数・資格・領域等)を唯一公開していたワイズ・リーディング
(2)セキュリティ:調査対象の中で、保健医療分野のプライバシーマーク(MEDIS)取得情報と、データセンターの多重拠点化情報(災害対策)を唯一確認できたセコム医療システム
(3)対応時間:調査対象の中で唯一、遠隔画像診断の依頼受付・当日返却を24時間・365日体制で実施している情報を確認できたドクターネット