子宮の遠隔画像診断とは、院内で撮影したMRIやCT、超音波検査などの画像を院外の専門家や専門機関に送信し、レポートとして返却してもらう仕組みのことです。
医療施設によっては常勤で放射線科医や婦人科専門医を確保できない場合がありますが、遠隔画像診断を活用すれば、専門性の高い評価を診療に取り入れやすくなります。
ここでは、子宮の遠隔画像診断サービスの導入を検討している方のために、診断方法や料金、遠隔画像診断で分かる病気の種類などについて解説します。
子宮の画像診断で広く活用されているのが、MRIです。筋腫や腺筋症、悪性腫瘍などの診断や病期評価に利用されています。
磁場と電波を利用し、組織や病変とのコントラストを明瞭にすることで、CTやエコー検査では見つけにくい病変の評価にも使用される機器です。
MRIを用いた子宮の遠隔画像診断の読影料金は、1件あたり2,000円程度からが目安です。初期導入費用や月額基本料金、時間外の対応にかかる費用なども確認しておきましょう。
CTは周囲臓器への影響も含めて短時間で評価できる機器です。エコーでは診断が難しい腫瘍の鑑別や、悪性腫瘍の進行度評価などに利用されています。
読影料金は1件あたり2,000円程度からが目安です。
超音波を用いた検査には、経腟超音波検査(経腟エコー)や経腹超音波検査(経腹エコー)があります。静止画が中心となることから撮影者の技量や画像選択が診断に大きく影響します。
一般的に、読影料金はMRIやCTよりも低額であるケースが多いものの、MRIやCTの補助的な位置付けとして利用されることが多い方法です。
子宮筋腫の位置や数、変性の有無に加え、腺筋症の有無なども遠隔画像診断で客観的に評価できます。主に診断に用いられるのはMRIです。
筋腫が小さすぎる場合や発生した位置、変性の状態によっては見落とされてしまうことがあります。
子宮体がんは、MRIを用いた画像診断などで判断されます。がんが子宮内膜全体ではなく一部に局所的に存在するケースでは、判断が難しいことがあります。
遠隔画像診断では、造影MRIを中心に、境界の不明瞭さや信号の不均一性などを丁寧に読み取ることが重要です。
子宮頸がんは、初期段階では自覚症状がほとんどありません。超音波検査による画像診断では、初期のがんや小さいがんの判別がつきづらいケースがあります。
CTやMRI検査も有効ですが、初期の段階では明確な腫瘤として写らないことがあります。子宮頸部のわずかな信号変化は見落とされやすい所見の一つなので、臨床所見や検査結果と合わせて評価することが重要です。より精度を上げるために読影の依頼を行い、多角的な視点で見るのも選択肢といえます。
子宮の遠隔画像診断は、専門医が不足している院内の読影体制を補い、診断の精度や判断の安定性を高めるための手段として活用できます。第三者の視点で評価することで、判断に迷いやすい所見への対応力を高めることも可能です。
常勤の専門医がいない場合や読影結果に不安が残る症例でも、診療方針を検討する際の材料が増えるのは子宮の遠隔画像診断を利用する大きなメリットといえるでしょう。
以下の記事では、遠隔画像診断を利用するうえで他にも確認しておきたいポイントなどを紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
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