上肢の遠隔画像診断とは、腕や手など上肢を撮影したX線・CT・MRI・超音波(エコー)などの画像を、遠隔地にいる専門医が診断する仕組みのことです。上肢の骨折や脱臼、人体の損傷などは、後遺症が残る可能性もあるため、できるだけ早く専門医に画像の解析を依頼して、治療につなげることが望まれます。
ここでは、上肢の遠隔画像診断サービスの導入を検討する際に役立てられるよう、診断の方法や料金、診断できる疾患について解説します。
上肢の怪我や疾患を診断する主な方法は以下の3種類です。
超音波は放射線を使用せずに撮影が行えるため、妊娠中の方や小さなお子さんも安心して利用できます。肩や腕、手を動かしながら撮影することも可能なため、痛みを感じる部位をリアルタイムで撮影しつつ、状況を説明できることも利点とされています。レントゲンは撮影が短時間で済み、費用も比較的抑えられています。CTはレントゲンよりも被ばく量が多くなるものの、細かい部分まではっきり撮影できるため、複雑な骨折や骨腫瘍などの撮影で役立つでしょう。
遠隔画像診断の費用相場は、1枚2,000~3,000円程度です。超音波・レントゲン・CTなどの検査方法や一度に撮影する部位の数などによって、費用が変動します。超音波やレントゲンは比較的安価ですが、CTは装置の使用料や専門家の負担が大きくなるため、コストも高くなります。
また、料金体系によっては、診断費用に加えて、初期費用や月額費用などが発生します。
肩関節周囲炎は、一般的に四十肩や五十肩と呼ばれる症状で、肩関節周辺の筋肉や腱、靭帯が炎症を起こすものです。肩の可動域が狭くなることも多いため、遠隔画像診断によって骨棘や関節の癒着の有無を確認して適切な診断を行います。
テニスやゴルフを行う方に多く見られる症状で、テニス肘やゴルフ肘とも呼ばれます。放っておくと痛みが前腕や手首まで広がることがあるため、早期の原因究明と治療が不可欠です。超音波で腱の損傷具合を確認する、炎症の有無や箇所を見つける点で遠隔画像診断が役立ちます。
手根管症候群は、手首にある手根管内部の神経が圧迫されることで、人差し指や中指に痛みやしびれが発生する症状です。女性のホルモンバランスの乱れや、糖尿病、甲状腺機能低下症などが原因の場合もあるため、早めの診断・治療が望まれます。超音波で圧迫されている部位の把握、レントゲンで関節変形の有無を発見可能です。
上肢の怪我や疾患の遠隔画像診断には、主に超音波・レントゲン・CTと3つの種類があります。遠隔画像診断を利用することで、上肢の痛みやしびれの原因を把握し、早期に治療を開始できるでしょう。
上肢の遠隔画像診断を行う方法のひとつとして、外部の専門医に診断を委託する遠隔画像診断サービスを利用する方法もあります。遠隔画像診断サービスの導入にあたっては、導入の目的を明確にするとともに、診断体制を整えなければなりません。
以下のページでは部位別の遠隔画像診断の有効性についてご紹介していますので、導入の際の参考としてご覧ください。

重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
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