脊椎に関する画像診断には、専門的な知識と読影経験が求められます。しかし、整形外科医や放射線科医が常駐していない医療機関では、専門医による的確な所見を得るのが難しい場合もあります。
こうしたケースで活用されているのが「遠隔画像診断」です。医療機関で撮影された画像をインターネット経由で専門医に送信することで、精度の高い診断所見(読影レポート)を受け取ることが可能になります。
ここでは、脊椎の画像診断に関する概要や、画像診断で分かる代表的な疾患について紹介します。
背骨部分にある脊椎の画像診断は、CT・MRI・レントゲンなどの種類があります。いずれも背中を複数の方向から撮影し、画像にすることで詳細な状況が確認できます。
MRIは、椎間板や神経などの組織の状態を確認できます。CTは脊椎の骨や関節などの状況について、立体的な画像や断層画像として表示されます。レントゲンは比較的被ばく量が少なく、脊椎の不安定性や歪みといった骨の状態を中心に確認できる診断方法です。
レントゲン検査は保険診療(保険適用)かつ3割負担で、脊椎のみを対象とした撮影の場合は1,500円前後が目安です。自由診療の場合は保険適用外となり、1万円程度を負担します。
CT検査は、保険診療かつ3割負担で約5,000円前後が目安ですが、疾患やケガの種類、範囲に応じて費用が異なります。MRI検査は約5,000〜15,000円程度が目安です。
脊柱側弯症は、背骨がねじれて左右に湾曲する症状です。
先天的な構造の異常によるものや、原因が特定できない特発性(突発性)のもの、痛みや姿勢の影響による一時的な湾曲(機能性側弯)など、さまざまなタイプがあります。
脊柱管狭窄症は、背骨の中にある神経のための管(脊柱管)が複数の要因によって狭くなり、神経を圧迫する症状です。
加齢や変性といった複数の原因が考えられ、腰痛や足のしびれ、運動麻痺などの症状がみられます。老化現象や一時的なしびれと混同されやすい疾患とされています。
椎間板ヘルニアは、背骨にある椎間板と呼ばれる部分が飛び出し、神経を圧迫する症状です。成人に多くみられます。
椎間板ヘルニアになると、急性の腰痛、下肢の痛み、しびれ、運動麻痺などの症状が見られることがあります。軽微な症状は見落とされやすく、高齢者の場合は脊柱管狭窄症と混同されやすいという特徴があります。
脊椎分離症は、椎弓部(とくに関節突起間部)に繰り返し負荷がかかることで疲労骨折が生じ、椎弓が分離する症状です。
野球やサッカーなど激しく身体を動かすスポーツをしている人に多くみられ、腰痛や違和感から症状の発症例が多く報告されています。
はじめは痛みがなくても、徐々に坐骨神経痛や分離すべり症などに進行することもあるため、単なる腰痛などとして症状を見過ごされることがないよう注意が求められます。
変形性脊椎症は、背骨(脊椎)が長年の負荷やダメージ、加齢などによって変形していく症状です。
運動や作業などの機械的ストレスが原因のひとつとされ、椎体の間が狭くなると神経の圧迫や関節の可動域が制限されるといったトラブルが起こります。
加齢のせいとして誤解されることも多く、症状が軽度で進行が緩やかな場合には、見落とされやすいため留意が求められます。
脊椎は体幹を支える骨格構造として機能し、筋肉や関節と連動して身体の機能を維持しています。
画像診断にはいくつかの種類がありますが、専門医が不在で正しい所見が得られない場合は、遠隔画像診断を利用しましょう。
以下に、遠隔画像診断の種類や特徴を紹介しています。こちらのページもぜひご覧ください。

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