遠隔画像診断サービスには「病院連携型」と「企業委託型」がありますが、「病院連携型」を利用する場合は画像診断管理加算の算定を取得することが可能です。
「病院連携型」の遠隔画像診断サービスに関する情報、画像診断管理加算の種類、画像診断管理加算対象となる施設基準等を紹介しているので、参考にしてみてください。
2024年度の改定により、従来の「加算1~3」の区分が見直され、新たに「加算4」が追加されました。それに伴い、点数および施設基準も変更されています。
加算区分 | 点数 |
---|---|
加算1 | 70点 |
加算2 | 175点 |
加算3 | 235点 |
加算4 | 340点 |
加算3および加算4の施設基準として、関係学会の指針に基づき、AI関連技術を活用した画像診断補助ソフトウェアの適切な安全管理が求められます。
医療機関はこれらの要件を満たすことで、画像診断の品質向上と診断の安全性確保を両立することが求められます。
2024年度の診療報酬改定による主な変更点は以下の通りです。
項目 | 変更前(~2023年度) | 変更後(2024年度~) |
---|---|---|
加算区分 | 加算1~3 | 加算1~4(新設) |
点数 | 加算1: 60点、加算2: 150点、加算3: 200点 | 加算1: 70点、加算2: 175点、加算3: 235点、加算4: 340点 |
施設基準 | 救急医療体制の整備が主 | AI技術の安全管理、読影体制の強化 |
AI技術の評価 | 特になし | AI診断補助ソフトウェアの安全管理要件追加 |
改定により、新たに「加算4」が追加され、より高度な画像診断体制を整備する医療機関に対する評価が強化されました。また、AI技術の適切な管理が求められるようになり、画像診断の精度向上と安全性確保が重要視されています。
「病院連携型」の遠隔画像診断サービスとは、法人が提供するサービスではなく、病院間で連携して行われる保険診療の遠隔画像診断を指すものです。
画像を撮影する病院と画像診断を行う病院は、遠隔画像診断における画像診断管理加算の施設基準をそれぞれ満たす必要があり、遠隔画像診断を実施する前に厚生局へ申請する必要があります。
施設基準を満たせば、常勤の診断専門医が在籍していなくても、画像診断管理加算を算定できる可能性があるため、確認しておきましょう。
病院間で遠隔画像診断を実施する場合、画像を送信する側の施設と、画像を受信・読影する側の施設、いずれも画像診断管理加算の施設基準を満たす必要があります。
それぞれ施設基準の詳細・条件が異なるため、違いを知っておきましょう。
画像の撮影と、画像の送受信を行うのに十分な装置や機器を有していること、情報の端末管理は厚労省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を遵守できること、他の施設に読影または診断を委託していないこと等が挙げられます。
画像診断加算の2または3の基準を満たす施設であり、かつ、特定機能病院、臨床研修指定病院、へき地医療拠点病院、基本診療料の施設基準等に規定する厚生労働大臣が定める地域に所在する病院のいずれかに該当すること等が挙げられます。
重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会に所属する企業委託型の遠隔画像診断サービスを対象として調査を実施(※1)。遠隔画像診断サービス選びにおいて欠かせない「品質・信頼性」「セキュリティ」「対応時間」という3つのポイント別に、おすすめの遠隔画像診断サービス提供企業を紹介しています。
自社開発クラウドシステムによる医師不足による医療の現場をサポート。
急なご依頼にもカスタマーチームによる
安心のサポート体制
保健医療分野のPマーク取得企業(※2)
東西のデータセンターにて画像を保管
読影依頼・当日返却の要望に
24時間365日対応できる体制を構築
調査時期:2022年11月~12月時点/下記条件に沿って調査・選定
調査対象:一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(ATS)に所属する正会員55社のうち、公式HPにて遠隔画像診断サービスの詳細を確認できた27社(病院連携型を除く)
【選定条件】
(1)品質・信頼性:調査対象の中で、二次読影とレポートチェックを実施しており、登録読影医の個別情報(経験年数・資格・領域等)を唯一公開していたワイズ・リーディング
(2)セキュリティ:調査対象の中で、保健医療分野のプライバシーマーク(MEDIS)取得情報と、データセンターの多重拠点化情報(災害対策)を唯一確認できたセコム医療システム
(3)対応時間:調査対象の中で唯一、遠隔画像診断の依頼受付・当日返却を24時間・365日体制で実施している情報を確認できたドクターネット