鼻腔・副鼻腔の遠隔画像診断とは、鼻腔や副鼻腔周辺で撮影された画像(超音波・レントゲン・CTなど)を、専門医が離れた場所から解析・診断する仕組みを指します。鼻腔の疾患が髄膜炎や脳炎へ進展する場合もあるため、早期に異常を発見して治療につなげることが重要です。
ここでは、鼻腔・副鼻腔の遠隔画像診断サービスの導入を検討する際に役立つ、診断の方法や料金、診断できる疾患について解説します。
鼻腔・副鼻腔を診断する主な方法は以下の3種類です。
超音波は放射線を使用しないため、妊娠中の方や小さな子どもにも利用しやすい方法です。レントゲンは比較的簡易的な検査に適しています。CTは放射線を使用しますが、近年は被ばく量が抑えられており、精度の高い画像を得られる点が特徴です。
それでは3種類の診断方法の料金をご紹介します。
この中では、CTが比較的高額になります。超音波とレントゲンの料金は大きな差がありません。
鼻腔・副鼻腔の遠隔画像診断で確認できる代表的な病気のひとつに副鼻腔炎があります。副鼻腔炎が進行すると、髄膜炎や脳炎、硬膜下膿瘍などの合併症を引き起こす可能性があります。頭痛や鼻水と誤認して診断が遅れるケースもあるため、遠隔画像診断による早期発見が有用とされています。
蝶形骨洞炎には急性と慢性の2つのタイプがあり、進行すると視神経や内頚動脈、脳底部硬膜などに影響を及ぼすリスクが高まります。慢性副鼻腔炎や骨髄炎、海綿静脈洞血栓症、硬膜炎などの合併症につながる場合もあります。適切に対応しないと、これらの疾患に進展するリスクがあるため、早期に炎症の状態を把握して診断することが重要です。
鼻腔・副鼻腔の遠隔画像診断には超音波・レントゲン・CTと3つの種類があります。実施により、副鼻腔炎から進展する可能性のある髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症に対し、早期発見につながる方法のひとつとされています。
鼻腔・副鼻腔の遠隔画像診断を行う方法のひとつとして、外部の専門医に診断を委託する遠隔画像診断サービスを利用する方法もあります。ただし導入にあたっては、目的を明確にし、診断体制を整える必要があります。以下のページでは遠隔画像診断の概要や有効性についてご紹介していますので、導入の際の参考としてご覧ください。
重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会に所属する企業委託型の遠隔画像診断サービスを対象として調査を実施(※1)。遠隔画像診断サービス選びにおいて欠かせない「品質・信頼性」「セキュリティ」「対応時間」という3つのポイント別に、おすすめの遠隔画像診断サービス提供企業を紹介しています。
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調査時期:2022年11月~12月時点/下記条件に沿って調査・選定
調査対象:一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会(ATS)に所属する正会員55社のうち、公式HPにて遠隔画像診断サービスの詳細を確認できた27社(病院連携型を除く)
【選定条件】
(1)品質・信頼性:調査対象の中で、二次読影とレポートチェックを実施しており、登録読影医の個別情報(経験年数・資格・領域等)を唯一公開していたワイズ・リーディング
(2)セキュリティ:調査対象の中で、保健医療分野のプライバシーマーク(MEDIS)取得情報と、データセンターの多重拠点化情報(災害対策)を唯一確認できたセコム医療システム
(3)対応時間:調査対象の中で唯一、遠隔画像診断の依頼受付・当日返却を24時間・365日体制で実施している情報を確認できたドクターネット