肝臓の遠隔画像診断とは、代謝や解毒などの役割を果たす肝臓で起こっている異常を、CT、MRI、超音波(エコー)を活用して、専門医が画像を見て診断する仕組みのことです。
肝臓の不調は疲れやすさやむくみに加え、肝炎や肝硬変、肝細胞がんなど重篤な病気の原因になる恐れもあるため、早期発見・早期治療が欠かせません。
ここでは、肝臓の遠隔画像診断サービスの導入を検討する際に役立てられるよう、診断の方法や料金、診断できる疾患について解説します。
肝臓の状態を確認するために用いられる主な画像検査は、以下の4種類です。
超音波:約1,500円。安価でよく用いられる方法。簡便に検査が行え、とくに1cm以下の肝臓がんも検出可能。
CT:約2,000〜3,500円。X線を利用して身体の断面を撮影可能。2cm以下の小さな肝臓がんを発見するためには造影剤を使用したCTが用いられることが多い。
MRI:約2,500〜3,500円。肝臓を含む臓器の検査によく用いられる。放射線を用いず被曝がない点が特徴。
CTA・CTAP:肝動脈造影下CT、経動脈的門脈造影下CTのことで、とくに肝臓がんに対してよく用いられる画像診断方法。他の方法と組み合わせることで診断の精度を高められる。
超音波は、簡便かつ安価に検査が行える点が大きなメリットです。CTは小さな肝臓がんを発見することが難しいため、造影剤を使用した検査や、さらに精度の高いCTA・CTAPなどを活用する方法もあるでしょう。MRIは被曝がないことから、小さなお子さんや妊婦さんも比較的安全に検査を受けられるメリットがあります。
肝臓の遠隔画像診断では、肝臓がん、とくに肝細胞がんを発見することが重要になります。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、がんに罹患しても初期症状がほとんど出ません。転移しやすい、再発しやすい点も大きな特徴であるため、早期発見・早期治療が完治のカギを握ります。
肝硬変は、肝臓に慢性的な炎症が発生したために、表面が固くデコボコする症状です。肝機能低下や黄疸、肝臓がんにつながる恐れがあります。肝臓の解毒能力が落ちて意識が朦朧とする肝性脳症、食道や胃の静脈瘤など、危険な症状の原因ともなるため、遠隔画像診断で早めの対処が必要です。
肝臓の遠隔画像診断では、超音波、CT、MRI、CTA・CTAPなど複数の検査方法が用いられます。短時間で実施できる超音波検査は初期評価に適しており、より詳細な評価が必要な場合には、造影剤を使用したCTやMRIが選択されます。さらに、CTA・CTAPを他の検査と組み合わせて活用することで、肝臓の異常をより高精度に把握しやすくなります。
肝臓の遠隔画像診断は、外部の専門医に画像を送信し、オンラインで診断を受けられる仕組みです。遠隔画像診断サービスを導入することで、大きな病院が近くにない地域でも、重篤な症状の原因を早期に診断できるメリットがあります。サービス導入に際しては、導入するコストとメリットを比較し、必要性を慎重に精査することが重要です。
以下のページでは部位別の遠隔画像診断の有効性についてご紹介していますので、導入の際の参考としてご覧ください。

重要所見を見落とす主な原因と防ぐ方法を解説しているほか、遠隔画像診断サービスにより重要所見を拾い上げられた事例を掲載しています。
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