骨盤と関連する疾患には、婦人科や泌尿器科といった複数の診療科が対応します。したがって、画像読影には、専門的な知識が必要です。本記事では、医療機関を対象に骨盤の遠隔画像診断の方法と料金、骨盤の遠隔画像診断で分かる病気を解説します。
CT検査は、骨病変や石灰化などの描出に有用です。造影剤を用いると、血流の有無も評価できます。短時間で身体の広範囲の断面図を撮影できるため、救急対応にも適しています。例えば、骨盤骨折では、レントゲン検査に比べて骨折位置を詳しく調べられます。進行がんにおいては、リンパ節転移や遠隔転移の診断に用いられています。
ただし、撮影するのは、原則として横断面が中心です。また、MRI検査に比べて、軟部組織の変化を判別しにくい傾向があります。特徴を踏まえて、活用することが重要です。
遠隔画像診断の料金は、1件あたり3,000~5,000円程度です。ただし、サービス内容や契約形態、撮影条件によって大きく異なりますので、事前に見積もりの確認が必要です。
MRI検査は、骨盤内の子宮や卵巣、前立腺、膀胱といった軟部組織の描出に適した検査です。骨盤内の腫瘤の検査や良性・悪性の推定、浸潤の評価などに用いられています。
実際の画像診断では、T2強調像やT1強調像、拡散強調像などの撮影方法を用います。例えば、T2強調像とT1強調像を組み合わせると、嚢胞の液状成分を推定できます。また、拡散強調像は、悪性腫瘍の評価に効果的です。
ただし、CT検査に比べると石灰化の情報を得にくい傾向があります。また、撮影にも時間がかかります。
遠隔画像診断の料金は、CT検査と大きく変わりません。
子宮筋腫は、子宮に発生した良性の腫瘍です。発生する箇所によって粘膜下筋腫と筋層内筋腫、漿膜下筋腫に分かれます。粘膜下筋腫は不妊症や過多月経の原因になることがあり、筋層内筋腫は流産や早産の原因になり得ます。
最初に行う基本の検査は超音波検査で、必要に応じてMRI検査を追加します。MRI検査のメリットは、子宮筋腫の位置と大きさ、筋層との関係などを評価しやすいことです。良性・悪性を判断する手がかりも得られます。触診では小さな病変を確認しにくいことがあるため、画像診断を併用することが重要です。
前立腺がんは、男性特有の臓器である前立腺に発生した悪性腫瘍です。進行すると、膀胱や直腸などの組織に浸潤したり、リンパ節や骨に遠隔転移したりすることがあります。関連する病気として前立腺肥大症が挙げられます。症状が似ているため、血液検査や画像診断を活用して、両者を鑑別することが重要です。
前立腺がんの画像診断には、MRI検査やCT検査が用いられています。MRI検査は、病変がある場所の確認や被膜外浸潤の評価などに利用されています。CT検査は、リンパ節の腫大や骨転移の有無などの所見を得られます。
骨盤内で発生した疾患の診断にはCT検査やMRI検査が用いられ、専門医による読影体制を構築することが重要です。遠隔画像診断を活用すると、専門性を高めつつ読影の負担を抑えられます。診断の精度を高めるために、利用を検討しましょう。
以下の関連記事では、部位別でみる遠隔画像診断についてまとめてありますので、ぜひご覧ください。
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